「Queen」神の雫1巻 #03

<概要>
 漫画で雫君が初めてワインを飲んだ時の表現。
 味わいの情報のみで構成されており
 シンプルですが納得感のある表現に思います。

 自分がワインにハマる以前に、上司と
 このワインを女優に例えると誰か~的な
 遊びをしていたので初心者でも多少できる
 表現技法かと思われます(笑)
 (その時は味わいの情報ぐらいです)

 

<表現>
 "パワフルでそのくせ
  とろけるような甘味と
  キュンとくるような酸味が
  ぐわっと迫ってくる感じだ

  それこそ
  あのクイーンのボーカルの
  甘くてハスキーな声を
  分厚いギターや重たいドラムで
  包み込んだような

  なんつーか
  クラシックみたいなんだけど
  そうじゃない
  こいつはもっとモダンな
  やっぱクイーンっすよ"

 

<表現の要素>
 ①分厚いギターや重たいドラム
 ②甘くてハスキーな声
 ③↑
 ④クラシックではなくモダン

 

<ワインの要素>
 ①パワフル(=渋味、Alc.度数)
 ②とろけるような甘味
 ③キュンと来るような酸味
 ④モダンな作りをしている?

 

<キーエッセンス>
 味わい(甘味と酸味と渋味)のバランス

 

<表現の着想>
 いきなりQueenに着想するのは難しいですが、
 味わいのバランスに対してお題を振れば
 何かしら例えが出てくるような気がします。

  パワフル=力強さや重厚さなどの程度
  甘味  =優しさや妖艶さなどの程度
  酸味  =鋭さや刺激などの程度

 また「クラシックではなくモダン」の意図が
 ボルドーワインの醸造方法の変遷を表している
 のだとすると一気に高度な表現になります...。
 
 初心者がそんなこと分かるのか?
 という突込みはあるかもですが、
 神の雫という偉大な作品の前では
 その程度のことは野暮でしかありません。


<実践への課題>
 品種+産地の組み合わせで味わいの
 バランスはある程度決まってくるので、
 事前に表現のストックを用意しておくと
 よいかも知れません。
 
 また表現のストックを増やすために、
 身の回りの物事に対してどのような
 二面性、三面性を持っているかを
 意識して過ごすと例えが蓄えられそうです。

 合わせて味わいの言いかえ表現の種類も
 増やしておくと応用の幅が広がると思われます。
 こちらは別途まとめていく予定です。


<ワイン情報>
 ワイン名:シャトー・モンペラ
 品種  :メルロー 80%
      カベルネ・ソーヴィニヨン 10%
      カベルネ・フラン 10%
 生産者 :デスパーニュ
 生産国 :フランス ボルドー
 生産年 :2001年


<掲載巻>

 神の雫(1) (モーニングコミックス)