2020年ソムリエ試験の回答集約(ソムリエ編)
Twitterのタイムラインから
ソムリエ試験の回答22名
ワインEX試験の回答23名
の回答情報が得られたので、
どのような分布だったのか
見ていこうと思います。
まずはソムリエ試験ですが、
以下のような結果でした。
<①フランスSB>
①フランスSBは8/22が正解しておりました。
SBの回答だと12/22、
フランスの回答は16/22、
リースリングの回答は5/22でした。
酸のはっきりした白を思わせますね。
あとは
ハーブ系のトーンがあったのか、
柑橘系のトーンだったのか、
パッションフルーツはあったか、
フランス的な硬さがあったのか、
オイリーな印象はあるのか、
そのあたりで変わってきそうですね。
SBのフランス/NZの切り分けは
自分も非常に苦手で、
去年のワインEXでは
フランス/NZを取り違えました。。
(他は奇跡的に全部当たりました。)
フランスでもPフルーツがあったり、
NZでも柑橘で酸がきれいなものもあり、
正直未だに切り分けが出来ないので、
今も自分の課題です。
(今は仏的な硬さの有無ぐらいで見てます)
<②日本シャルドネ>
今回の鬼門②の正解は1/22でした。
(鬼門過ぎる...!笑)
ただシャルドネの回答は18/22、
樽香が特徴的なワインと伺えます。
ソムリエ協会の意向として
樽香が強い=米シャルドネとする飛びつきを
やめさせたい意志を感じますね笑
ただ、日本に飛べるかといえば、
かなり難しそうですね。
想像できるロジックとしては、、
・アメリカンオークの樽香あり
⇒フランス以外?
⇒NZもフレンチオークが多いので外す?
・Alc度数が高くない
⇒アメリカや豪州、チリを外す?
・Alc.度数と酸味の関係
⇒Alc.度数が高すぎないでこの酸味?
⇒新世界でも温暖過ぎない産地か?
このあたりの消去法で
日本に持っていけばいいのでしょうかね。。
問題としては非常にいい問題な気がします!
やはり今の日本は本当に品質が上がっていて
この前飲んだ日本シャルドネには感動しました。
特徴として、
・まろやかなバター香
・しっかりとした酸(Alcは12.5%)
・フレンチオークのタンニン感
がありブラインドで飲んで
ムルソーかと思いました笑
(ちなみに奥出雲のワイナリーです)
今後の日本ワインは
良いワインの特徴を反映した
ワインが様々出てきそうなので、
より詳細な分析ができるようになる
必要がありそうですね!
余談ですが、
ソムリエ試験を深読みしすぎる人は
SBとネッビオーロがあるのに
こんな安易なシャルドネが来るか??
と悩みそうです。
自分もリアルタイムで皆様の速報を見て、
①③はSB/ネッビオーロで堅そうだったので
②にシャルドネは簡単過ぎてないだろうと
勝手に思ってました笑
こういうのもよくやりがちですが、
ブラインドテイスティングでは
店の傾向とか試験の意図とか考えずに、
自分の目鼻舌を信じることも大事ですね。
<③イタリア ネッビオーロ>
③のネッビオーロは9/22でした。
対抗のサンジョベーゼは5/22で、
CSは4/22でした。
回答の傾向を見ると、
収斂性のあるワインだったのでしょうか。
また仏/伊で見ると17/22なので、
それなりに酸を感じるワインだった
ようにも思います。
さらにPNの回答はアメリカPNが
1/22なので色調も淡くはないことが
言えそうですね。
その前提で見ると、
・酸の高い品種
⇒PN/ネッビ/サンジョ?
・タンニン感もあり
⇒PNは外れる?
⇒タンニンの粒度は??
・淡い色調ではない
⇒サンジョベーゼ?
辺りから絞る感じになりそうです。
ただネッビオーロとサンジョベーゼは
基本以下のように識別することが多く、
今回の試験であればサンジョベーゼを
選んでいたかも知れません。
⇒色調の割にはっきりとしたタンニン
・サンジョベーゼ
⇒パウダリーな(粉っぽい)タンニン
去年の試験前の自分は
ワインバーをはしごしたり
試飲イベントをはしごして、
毎週末限界まで飲み続けていたので、
タンニン感の違いが分かりましたが、
ちょっと距離置くと
すぐに感覚を失うので
やはりワインは
継続的に飲む必要ありますね。。
、、、思いのほか
長くなってきたので
ワインEX分は分けて書きますね。
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ソムリエ試験の分布表も追加しました。