マイナー白品種 ブラインド回答

前回のマイナー白品種の
ブラインドについて
回答を書いていきます。

 

【選択肢】
甲州
②グリューナーヴェルトリーナ
③アシルティコ
④アリゴテ
⑤アルバリーニョ

 

【検討内容と回答】

<A>
外:淡いイエロー
外:若干グリーン寄り
外:粘性中程度
外:微発泡?気泡あり
香:始めリンゴ?
香:時間経つと柑橘系
香:白い花(ハチミツ?)
香:貝殻(ミネラル感)
香:ハッカっぽい緑
味:アタックは軽め
味:きれいな酸
味:甘味はドライ
味:苦味は少ない
味:旨みあり。余韻が長い
味:Alc.12.0%ぐらい?⇒正12.5%
味:オイリーな質感
味:硬質。ミネラル感あり。
食:白身の刺身(ヒラメとか)


●検討プロセス

最初の印象はシャブリっぽい。

ミネラルが硬めで酸が強い、

また華やかな蜂蜜感もChに似ている。


シャブリじゃなくても

冷涼な旧世界のワインか?

時間経ってからハッカや白胡椒系の

スパイシーさがとれたので、

グリューナーヴェルトリーナを選択。

 

 ⇒②オーストリア・GV


<B>
外:淡いイエロー
外:粘性中程度
香:リンゴ
香:華やかな黄色い花
香:合わさってリンゴパイ的な
味:アタックは軽め
味:なめらかな酸
味:(酸っぱさは強く感じる)
味:甘味はドライ
味:苦味あり
味:渋みを感じる
味:仏樽のタンニン感
味:余韻は中程度
味:Alc.13.5%ぐらい?⇒正13.0%
食:リンゴジャムトースト

 

●検討プロセス

最初の全体的な印象は

南アのシュナン・ブラン。

 

シュナン・ブランのイメージは

シャルドネのニセモノで

覚えています←失礼

 

主要な印象に

リンゴ系の香りと

華やかな蜜の香り、

それに高い酸が合わさると

Chかシュナン・ブランを

いつも候補にあげてます。

 

シャルドネとの主な違いは

蜜の香りが黄色い花系の

より濃さを感じる所。

 

シャルドネの方が

上品な白い花の蜜の

イメージがあります。

 

それと自分の言葉では

まだ言い表せない

なんかChではない気がする...

という感覚笑

 

これを言語化するのが

今の課題です。

 

で、話逸れましたが今回の場合、

選択肢にそのどちらもないので、

2018年のソムリエ試験を

思い出すと、大多数の方が

アリゴテとChを取り違える

という情報を思い出したので、

アリゴテを選択。

 

あと南アのシュナン・ブランを

選ぶとすると気掛かりだったのが、

フレンチオークのタンニン感。

 

これが謎だったのが、

アリゴテならあり得るという

後押しもあり選択。

 

Alc.度数もそこまで高くないのが、

フランスであるさらなる

根拠にもなりえそう

 

 ⇒④フランス・アリゴテ

 

<C>
外:濃いめのイエロー
外:粘性中程度
香:蜜のあるリンゴ
香:ほこりっぽい(タバコ?)
味:アタック強め
味:僅かに刺激のある酸
味:酸っぱさを感じる
味:苦味、塩味あり
味:余韻は長め
味:なめらかな舌触り
味:Alc.13.0%ぐらい

 

●検討プロセス

アルバリーニョの特徴で、

自分が一番思うところは、

滑らかでとろみのある舌触りと

刺激は少ないが強めの酸、

塩味のある後味。

 

昔、アルバリーニョは

酸味のある品種と聞いたとき、

酸はなめらかに感じたので、

よく理解出来なかったのですが、

最近になって、

刺激の量と酸っぱさの2つで

酸味を見れるようになりました。

(これは結構長いこと疑問でした笑)

 

その観点でみると、アルバリーニョは

刺激は少なめで酸っぱさは感じるので

適合しそうと予想。

 

またアルバリーニョは塩味も特徴で

舌の上から液体を全て流した後に残る

塩分感があると可能性あがると

思っています。

 

元々自分はウイスキー好きなのですが

この塩味の感覚はタリスカー10年に

似ている気がします笑


あれも舌の上でアルコールが

蒸発した後に残る塩味が

非常に旨いです...!

 

あと、ほこりっぽい香りは

アルバリーニョを想像して

情報取っていたので、

幻想かも知れません笑

 

最近は少ないと言われていますが

スペインはほこりっぽさが

特徴のひとつだったりもするので。。

(一般的には煙草と表現するのかも)

 

ほこりっぽいの印象は

今まで主に赤しか感じていなかったですが

白ワインからもほこり系が出るのかは

今後スペインワインで調べていきます。

 

 ⇒⑤スペイン・アルバリーニョ

 

<D>
外:イエロー
外:粘性は中程度
香:柑橘系
香:動物的な?
香:ミネラル感ある香り
香:若干還元的
味:アタックは強い
味:はりのある酸
味:甘味はドライ
味:変わった苦味が残る
味:余韻は長め
味:Alc.14.0%ぐらい?⇒14.5%

 

●検討プロセス

これは始め全く

分かりませんでしたが、

印象的な特徴としては、

ミネラル感のある香りと

はりのある酸味、

変わった苦味が残る点でした。

 

アシルティコといえば、

先日のブラインドコンテストに

含まれていた品種で

自分はそのとき全く分からず

リースリングと書いてました...。

 

その時の理由は、

はりのある酸、

それと後に残る苦味、

鉱物的なミネラル感、

柑橘系の香り。

 

ただしリースリング程の

ライトな感じはしなかったので

違和感は多少ありましたが、

対抗馬が思いつかなく

リースリングにしていました。

 

その時の情報を使うと、

はりのある酸、後に残る苦味、

柑橘系のトーン、ミネラル感は

少なくとも共通していたので、

このワインをアシルティコに選択。

 

 ⇒③ギリシャ・アシルティコ

 

<E>
外:透明度あるレモンイエロー
外:若干グレー
外:粘性は低め
香:香水
香:白か紫系の花の香
香:香木っぽい
香:吟醸香
味:アタックは軽め
味:甘味はドライ
味:苦味も少ない
味:余韻も軽め
味:Alc.12.0%ぐらい

 

●検討プロセス

Eはこの5つの中では

一番分かりやすい品種でした。

 

比較的透明度の高い色調と

香木のような澄んだ甘い香り、

強めの吟醸香、味わいも軽め。

 

選択肢がなくても、

甲州を選べそうです。

 

 ⇒①日本・甲州

 

【結論】

 <A>②オーストリア・GV :リンク

 <B>④フランス・アリゴテ:リンク

 <C>⑤スペイン・アルバリーニョ:リンク

 <D>③ギリシャ・アシルティコ:リンク

 <E>①日本・甲州リンク

 

 

【反省・課題】

各ボトルの説明書きを見て

どの程度特徴を取れていたかを

以下で確認していきます。

※真面目に反省するとさらに

 長くなるので手短にします。。

 

オーストリア・GV 

 <説明文>

  "しっかりしたミネラルの香り、

  力強いミネラルでもまろやか、

  爽やかな微炭酸とほのかなペッパーを

  感じられるワインです。"

 

 <反省>

  ミネラルと酸とペッパーは取れてそう。

  ハッカや白胡椒は時間をおいて

  わずかに出てきたので、

  時間変化を踏まえて

  情報を取る必要がある

 

 

④フランス・アリゴテ

 <説明文>

  ”リッチで凝縮感のあるアロマに、

  なめらかで非常にまるみのある口当たり

  アリゴテ特有の清々しい酸味による

  フレッシュさも感じながら、

  豊かな果実味が楽しめます。"

 

 <反省>

  リッチで華やかなアロマと

  清々しい酸と果実味の情報は

  取れていた気がします。

  ただ、講座で他の方が口にしていた

  凝縮感や熟度という点がいまいち

  理解できていなかったように思います。

  どうやら2015年のフランスは当たり年の

  ようで全体的に凝縮感が強いらしいです

  その方はヴィンテージは2015か2018と

  推定していました。かっこいい...!

 

 

⑤スペイン・アルバリーニョ

 <説明文>

  "ステンレスタンクで

  数日間のマセレーション

  木樽とステンレスタンクで熟成"

 

 <反省>

  樽熟成もしているようなので、

  埃っぽさは出ててもおかしくないか?

 

 

ギリシャ・アシルティコ

 <説明文>

  "サントリーニ島原産のアシルティコは、

  完熟し豊かな果実味をもっていても、

  同時に高い酸をキープできる

  珍しい品種です。

  ミカンやライム、白い花の豊かなアロマ

  ミネラルが豊富で、ボリュームもあり、

  透明感のある柑橘果実、

  レモンの皮のようなスパイシーさも

  持ち合わせます。

  高い酸は熟成を予感させます。"

 

 <反省>

  ボトルの説明を見ると、

  ボリューム以外はリースリング

  近いような気がします笑

 

 

①日本・甲州

 <説明文>

  "洋梨やかりん、レモンのような果実香、

  蜜ようなの甘味を感じる香りの華やかさに、

  白コショウのようなスパイス、

  ミネラル、スモーキーさが調和して奥深さ、

  複雑さを感じます。酸味は柔らかく、

  ほどよい甘味と果実味が口中に広がり、

  体にスッと沁み入るような、

  優しく繊細な味わいです。"

 

 <反省>

  正直、ボトルの説明ほどに

  複雑な印象はなかったです笑

  (上品な香木の香りは素晴らしかった!)

  が、それは安易にわかりやすい

  特徴が取れたので、それ以上、

  確認しなかっただけかも知れません。

  特徴的な情報に飛びつかず、

  情報は取れるだけ取る精神を

  忘れないようにする必要が

  ありそうです。。

 
【雑記】
以下、雑記です。

 

今回のブラインドでは

非常に珍しく全品種当たりました。

 

過去に全品種あたったのは

今回とエキスパート二次試験のみ...

(エキスパートは1問国のミスあり)

 

月2回ほど趣味でブラインドしてるので

普段の正当率はまあお察しです...笑

 

しかし、まあ間違いが増えても

どの情報でどれと迷ったのか

というデータは蓄積されるので、

一応前には進んでいるはずです。

 

今までは紙に書いて、

そのままはしご酒して、

なくすことが多かったので、

これからはデータで残して

いこうかと思ってます。

 

イメージとしては、

毎回のデータを蓄積して

来年のコンテストか二次試験あたりで

まとめを出せればいいかなー

といった感じで進めようかと

思っています。

 

では今回はこの辺で。